ヲタ倉健の『日々是決戰!!』

ヲタ倉健の日常の戯言。 ジャンル分類不能の発言も多し。

翔べ!日の丸旅客機「MRJ」

YS-11が引退してから1年半近くが経った。

元・日本エアコミュータの名物機長、Mさんもラストフライト後のインタビューで「国産のジェット機が再び日本の、世界の空を飛べるように・・」というコメントを残していたのが印象的であった。
このとき、すでに三菱重工は仮称「MJ(ミツビシ・ジェット)」としてMRJの開発を進めている最中であった。

YSの時同様、エンジンは海外製である。採用予定はプラット&ホイットニー社(P&W)の新規開発エンジンである。
キックオフカスタマー(ローンチカスタマー)は、これまたYSの時と同じ全日本空輸(ANA)となるようだ。ANAは25機の発注をしたという。

YSの時と違うのは「三菱重工が主体となって」MRJ専門の会社を設立する点だろう。
YSの時は国策会社として、日本政府が主たる出資者として日本航空機製造(NAMC)が設立されたのだが、これが政争の具となってしまった。
今回の「MRJ会社」は他の参入資本も、民間資本がほとんどであるという点は特筆に値する。トヨタ自動車や三菱商事、三井商事など、商事会社を含めた陣容である。商事会社がうまく販売・アフター分野で活躍できれば、採算ラインである300機をうまく販売できるのではないだろうか。

もちろん、日本政府としても何もしないわけではなく、経済産業省は、500億円の開発補助金(予想開発費1500億円の3分の1である)を準備し、さらに同省は独立行政法人日本貿易保険に対して「航空機向けの貿易保険」について検討するよう指示したという話も聞こえてきた。

まずは飛んでみないことには、評価は下せない。
日本は、過去に「YS-11の突然の生産打ち切り」という汚点を残しているのだ。ボーイングやエアバス社、エンブラエル、ボンバルディア社などのように航空機事業に「絶対の信用」がある会社でもないし、むしろマイナスイメージのある「日本」という国なのだから。

コンピュータを用いてさんざんシミュレートしているだろうからYSの時のような事はないとは思うが、慎重かつ大胆に、そして迅速に試作機の初飛行を目指してほしいと思う。
MRJの開発・販売が順調に進み、YS-11から「戦後国産唯一の旅客機」という冠が外れることを、YS-11ファンとして、おおいに期待してやまない。

YS-11から40余年。
航空技術の伝承を期するには、時期としてはもう限界であろう。
MRJが総合的な日本の航空技術の伝承の場となることは自明の理である。

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