ヲタ倉健の『日々是決戰!!』

ヲタ倉健の日常の戯言。 ジャンル分類不能の発言も多し。

線路支障で運行支障

山手線と言えば、日本一、いや、たぶん世界一の輸送密度を誇るであろう路線である。

 山手線は、田端ー田町間が複々線化されている。
複々線化、つまり、道路風にで言えば、上り車線2車線、下り車線2車線になっている。
この区間は、4車線のうち2車線を山手線が、残り2車線を山手貨物線(山手線の貨物別線と言う扱いで、元々は客扱いをしない路線だった)となっている。
山手貨物線は、後年、(と言っても15年も前からだけど)埼京線と湘南新宿ラインとして、旅客扱いを開始している。(旅客扱の開始はたしか、埼京線の池袋ー新宿間として利用したのが最初だったと記憶しているが・・・)

さて、この、山手貨物線、通称:湘南新宿ライン・埼京線の新大久保—高田馬場駅間で、線路が25メートルに渡って異常隆起を呈し、25メートルの中での最大隆起点で5cmも隆起したのである。

これを発見したのは、運行中の運転士であった。
(ただし、山手線の運転士なのか、山手貨物線を走る列車の運転士なのかはっきり伝わってこないのだが)
運転士による、路盤異常発見により、同線は一時不通となって、JR線は混乱を来した。

とりあえず、大事故に至らずによかったねぇ、と衷心から思う。
もちろん、線路上の砂利道を歩くハメになった乗客の皆様には、ご苦労様、としか言いようがない。

まあ、乗客がJRに対して憤るのもしょうがないし、社会生活に支障が出たのも、事実だ。
鉄道、しかも大都市における近距離輸送路線という、重要な社会インフラが一時でも寸断されたと言うことを鑑みれば、JRの責任は大きいと言わざるを得ないのだが、とてつもない輸送密度の路線を、かなりの確度で正確に運行し、あげく運転士は線路異常をしっかりと発見しているのだから、福知山線事故の教訓は生かされたと言っても良いのではないか。



本題


 首都圏JR線の各駅が、混乱する中、国民の知る権利とやらのため、混乱の駅構内に入り、ラッシュ時以上の雑踏の中でENGを振り回し、乗客に、救急隊員に、駅員にマイクを突き出す記者諸氏の「ジャーナリスト魂」とやらには頭が下がる(毒

そのときの車内の様子が、どれだけ今後の教訓になるのか、私のような自由業ディレクターには知る由もないが、詳細を知らしめるために緊急停車した列車の乗客にインタビューするのもまた重要な事柄なのだろう。

まあ、そこまではいい。
車内の様子を話してもらうのは、公益にかなうだろう。
不可抗力の事件・事故とはいえ、結果的に困っている人が居る、という事を伝えるのも、公益にかなうかもしれない。

しかし、この事件に巻き込まれたことによって、入社試験に遅れた。試験に落ちたらどうする!という、非常に個人的すぎる意見を電波に乗せて伝えることは、果たして公益にかなうのだろうか?



ニュース番組に求められるものは、「ある程度の客観性」と「公益性」だと思う。
(ある程度の客観性と書いたのは、「客観」と言えどもテレビカメラのフレーム外や、マイクに入らない音は伝えられないのだから、そのなかで、客観的にやる必要がある、と言うことなのだ)

さて、「試験に落ちたらどうする」という事を放送することに、私は公益性を感じないのだ。
この言葉を顔出しコメントで話した(インタビューを受けていた)のは就職活動中の女子大学生のようであった。
もしかしたら、彼女は、これ以外にコメントをしていたのかもしれないが、ここだけを放送局の記者やディレクターに切り出されて使われてしまったのかもしれない。そうならば、この報道は彼女の名誉を傷つける可能性がある。
そうではなくて、もし、彼女がしたコメントがこの1点のみならば、彼女は大学生にもなってTPO(公共的発言と私的発言)の分別を知らない未熟者だ、と言われてしまうかもしれない。
どっちにしろ、彼女にとって良いことがない。

とりあえず、インタビューには取捨選択されることを前提に答える必要がある。

註釈:公益性・・・社会一般の利益になるのか、と言うこと。

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忝ない

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